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NECパーソナルプロダクツ株式会社

事例

SAP ERP
導入コンサルティング

NECパーソナルプロダクツ株式会社

パソコン製造販売

Interviewee
経営企画部グループマネージャー若月新一様

背景

国際的な競争を勝ち抜くための経営革新の一環として「VCM(バリューチェーンマネージメント)」と銘打った世界最速のビジネスプロセス実現のためのシステム基盤確立を計画し、その中核ソリューションとしてSAP ERPを採用

効果

経営スピードを上げるための「1fact,1place」を実現
在庫管理の精度向上に大きく貢献
業務の「躾」ができ、誤処理や修正処理が削減

モジュール

SAP ERP（FI、CO、SD、PP、MM）

時期

2002年7月～2003年12月

経営スピードを上げるための「1fact, 1place」を実現
コンサルタントとの役割分担で短期間での導入に成功

22個のレガシーシステムから「1fact, 1place」の実現へ

以前は22個のレガシーシステムが動いていました。極論すると22種類のマスタが必要で、在庫のデータも複数ありました。パソコン事業は変化も激しく、かつ、全ての面でスピードが重要ですので、事実を正確かつ迅速に捉えることが必要不可欠です。そのため、経営スピードを上げるための「1fact, 1place」の実現を最大の狙いとし、本プロジェクトを始めました。

5人の中核メンバーによる効率的なプロジェクト推進

導入中は実務の把握が課題となっていました。当社規模の導入になると、それなりのメンバー数と期間が必要になります。「SAP ERP導入はユーザ部門主体で」と言われますが、ユーザ部門のキーマンが1年近く専任で参画するのはやはり困難です。情報システム部門が主体となり、ユーザ部門の視点で取り組むしかありません。これが結構難しいことですが、今回は最初からあまりメンバーを広げず、コアとなる5人組を作ったことで上手くいったと思っています。この5人組のお陰で、ユーザへのスキルトランスファーも成功しました。5人組には本当に感謝しています。

在庫管理の精度向上、業務の「躾」ができた

SAP ERP導入により、本当に「1fact,1place」が実現でき、結果として在庫管理の精度向上等に大きく貢献できました。普通にSAP ERPを導入すれば実現できることでしょうが、このプロジェクトを通してそのことが持つ意味と難しさを実感しました。また、曖昧な表現になりますが、SAP ERPによって業務の「躾」ができたと思います。「躾」ができていないと不始末や後始末が増えますが、そういうことが減ってきました。

役割の明確化、安易な丸請けをしないから、成果を得られた

プロジェクト全体の中でのソフテスの役割が明確でした。発注側は何でもコンサルタントに頼りたくなると思います。自分たちが大金を払って使っていくシステムの開発を「丸投げ」して、失敗している事例をよく見かけますが、ソフテスは「安易な丸受け」を絶対にしません。そのため、プロジェクト中に会社統合が決定し、これが実施される等の予期しない事態も生じましたが、ほぼ計画通りの期間とコストで本稼働まで到達し、成果を得られました。

これからSAP ERPを導入する企業へ

BPRとか、Object思考とか、成果物マネジメントとか、そういうことも当然大事ですが、流行の横文字の格好良い言葉に踊らされることなく、SAP ERPを普通に入れて、普通に使ってみてください。そうすると、業務の「躾」ができ、SAP ERP導入の効果を得られます。そして、最後にもう一言大切なことを付け加えるとしたら「船頭を沢山作らないこと」です。

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