若々しいフレンドリーな文化

先日、玄関ガラスの外にヤモリが訪れ、灯りに誘われて寄ってくる虫を捉えようとジーっと身構えていました。ヤモリ(家守)の訪問は、読んで字のごとく家を守ってくれるとのことで、この訪問は縁起の良いものです。近々きっと良いことが起こりそうです。
社内の雰囲気は大変なごやかで好意に満ちています。それというのも社員は、品行方正な紳士淑女ばかりですので。仕事の内容は決して簡単なものではありません。分からないこと、理解できないことは日常的に生じます。そうした際には、分かるメンバーが率先して教え、教えあうことが当たり前の文化になっています。入社したばかりの時期には研修などで教えてくれる、それが過ぎれば放っておかれるだろうと思っていたが、現実は違って、周りが次から次へと教えてくれるのでびっくりした。そんな実感を口にする人がいるくらい社内の雰囲気はフレンドリーです。
実際のところ、業務内容は大きな企業の会計、販売管理、生産管理の専門家を相手にすることですから簡単ではありません。さらにそれに対応する「SAP ERP」も複雑な機能が何万件、何十万件組み込まれていますから使いこなすことは相当な年季が必要です。わが社のシステムコンサルティングサービスの方法「ユーザダイレクト方式」では、特別な場合を除いてシステムコンサルタントやシステムエンジニアが客先に派遣されて常駐することはありません。自社の事務所にて作業をすることが原則ですので、いつも仲間が身近にいるため、こんな文化が醸成されてきたのだと思います。支援しあって実力が発揮できていることを、自身の力がついたと誤解してしまうことだけは注意が必要です。
ベテランであってもマネージャーであっても、こうした支援関係は同様で、上にいる人間が高圧的な態度をとることもなく、同じようにフレンドリーです。また、「SAP ERP」関連の技術は、早いスピードで進化し続けていますので、これにキャッチアップしていくには、上述のような支援関係は大変重要です。
温暖化とはいっても流石に11月も半ばを過ぎると肌寒くなってきます。そんな季節は草花は見かけなくなりますが、庭には紫紺野牡丹の花が鮮やかながらも心細げに風に揺られています。明日は月食が見られそうで楽しみです。
2021年11月18日