仕事は楽しくやろう

Column No.18

 土曜日、日曜日になるとあちらこちらの小学校で運動会をやっています。子供たちにとって大事な思い出作りの場です。コロナ禍でも各校工夫しながら頑張っています。先生方の努力に敬意を表します。自分にとって運動会は、楽しくもあり、楽しくもないことでした。騎馬戦とか棒倒し、綱引きは体力に任せて活躍できるので、出場が楽しみでした。足が遅いので、徒競走は楽しくありませんでした。

 ソフテスの仕事は、お客様へのシステムコンサルティングサービスです。その代表的な業務の一つが、「SAP ERP」の新規導入プロジェクトです。従来使っていた様々なシステムを「SAP ERP」に入れ替えるために「SAP ERP」を新規に導入するプロジェクトです。そうしたプロジェクトは、導入するシステムの範囲が広ければ広いほど、企業の規模が大きければ大きいほど期間も長くなり、業務の内容も複雑になり、プロジェクトメンバーに掛かる負荷も大きくなります。

 お客様は、単にシステムを入れ替えるだけではなく、業務の改善や経営管理の改革を期待されます。それに応えるためにはお客さまの業務を理解し改革、改善するアイデアを提示し、実現することが必要です。お客様の担当者は優秀なプロフェッショナルばかりです。そうした方々に満足してもらえる提案ができると最高です。こういうシリアスな仕事を完遂してお客様から感謝されることは、この仕事の冥利ですが、容易なことではありません。そうした業務でも、仕事は楽しくやりましょう。楽しくやると言われても…。楽しくやっていくにはどうするといいでしょうか?

 第一に、やらされないこと。例え他から指示された仕事であっても、自分の意思で、自身の考えと知識によって進めることです。そこにおける自分の能力を最大限に発揮して最善を尽くすことで、満足度の高い仕事ができます。
 第二に、その仕事を進める中で、新しい知識とスキルを習得しようと考えることです。知らないこと分からないことは、周囲に聞いて回ることです。どれほどの知識とスキルが得られるかワクワクしますね。
 第三に、自身の考えるアイデアをお客様にぶつけ、お客様に議論を吹っ掛けることです。知らなかったことがザクザクわいてきます。

 このようなスタンスで、新しい世界に対して、知識と技術とスキルを身に付けながら、大きなプロジェクトを完遂させることをイメージし、やっていくことで仕事は楽しくなります。

2021年11月1日

■本コラムを執筆したのは

株式会社ソフテス 取締役会長 鈴木忠雄
名古屋工業大学経営工学科を卒業後、川崎重工業(株)に入社。1972年にヤマハ発動機(株)へ移り、技術管理部長や舟艇事業部長を歴任。1997年に(株)ソフテス設立に参画し、2000年より代表取締役社長、のちに会長に就任。著書『経営改革のためのERP導入』で「ユーザダイレクト方式」を提唱し、経営・業務に根差したデータ活用の重要性を説き、企業経営の未来を見据えた活動を続けている。

■本コラムを執筆したのは

株式会社 ソフテス 取締役会長 鈴木忠雄

名古屋工業大学経営工学科を卒業後、川崎重工業(株)に入社。1972年にヤマハ発動機(株)へ移り、技術管理部長や舟艇事業部長を歴任。1997年に(株)ソフテス設立に参画し、2000年より代表取締役社長、のちに会長に就任。著書『経営改革のためのERP導入』で「ユーザダイレクト方式」を提唱し、経営・業務に根差したデータ活用の重要性を説き、企業経営の未来を見据えた活動を続けている。