キャリアUPとソフテスアカデミー

Column No.17

 阿蘇山が久しぶりに噴火しました。阿蘇山にしてみれば大した噴火ではないのでしょうが、それでも噴煙は3000mを超え、火山灰は10㎞を超えてまき散らされ、火山弾も多数。人的な被害が無くて良かったですね。それにしても迫力があります。

 弊社では、入社すると新卒も中途入社の方でも、まず一律に新入社員研修を受けていただきます。この研修は、三か月の日程で、実務に必要な最低限の業務知識とシステム操作のスキルの習得をしていただきます。研修の内容は、会社の理念や方針などの会社概要、次いでシステム(SAP ERP)の構造の概説と操作と設定のトレーニングを行います。このトレーニングが研修の中心になります。これと並行して、このシステムがカバーする会計、販売管理、生産管理、購買管理などの業務プロセス(企業で行われている仕事の手順)のレクチャーを実施します。このほかに、サーバやクラウドなどのシステムインフラやアドオンプログラムの研修が行われます。

 これらの研修はあくまでも、実務に必要な最低限のものですので、このトレーニングの履修ですぐに活躍というわけにはいきません。

 新人教育の後は、先輩社員について業務の手伝いをしながら、OJT(On the Job Training)によって実務的なスキル習得を図ります。この間においては、特定な技術、SAP ERPの新技術についての講座、ワークショップのやり方など、必要に応じたソフテスアカデミー(研修)が設定されます。

 上級になればなるほど自助努力の重みが増してきます。自身の経験、学習によって能力の向上を図っていかなければなりません。この努力の差が能力の差につながります。これは他の業種、職種であっても同様で、教えてもらうというスタンスでは、自身のスキルの大幅な向上は期待できません。積極的に挑戦し、意欲的に研鑽を積むことを期待します。

 自己研鑽はすればするほど、能力が向上し、仕事が楽しくなります。

2021年10月24日

■本コラムを執筆したのは

株式会社ソフテス 取締役会長 鈴木忠雄
名古屋工業大学経営工学科を卒業後、川崎重工業(株)に入社。1972年にヤマハ発動機(株)へ移り、技術管理部長や舟艇事業部長を歴任。1997年に(株)ソフテス設立に参画し、2000年より代表取締役社長、のちに会長に就任。著書『経営改革のためのERP導入』で「ユーザダイレクト方式」を提唱し、経営・業務に根差したデータ活用の重要性を説き、企業経営の未来を見据えた活動を続けている。

■本コラムを執筆したのは

株式会社 ソフテス 取締役会長 鈴木忠雄

名古屋工業大学経営工学科を卒業後、川崎重工業(株)に入社。1972年にヤマハ発動機(株)へ移り、技術管理部長や舟艇事業部長を歴任。1997年に(株)ソフテス設立に参画し、2000年より代表取締役社長、のちに会長に就任。著書『経営改革のためのERP導入』で「ユーザダイレクト方式」を提唱し、経営・業務に根差したデータ活用の重要性を説き、企業経営の未来を見据えた活動を続けている。