チャレンジ

Column No.15

 めっきり秋の気配を感じるようになりました。近くの公園ではアキアカネ、赤とんぼがたくさん群れています。西からの吹きあがってくる風を受けて競い合うように飛び回っています。何をしているのでしょうね。風に乗ってくる餌の小さな虫を捕えようとしているのでしょうか、それともいい伴侶を得ようと競っているのでしょうか?真っ赤な燕尾服の若い虫たちの飛び交う姿を眺めていると世の喧騒を忘れさせてくれます。

 ITの仕事に取り組んでいこうとする若者たちの若々しい姿をアキアカネが飛び交う姿に見ると、活躍できる人物がどんな人物なのか見えてくる気がします。勢いよく活動する人物がまず候補にあがります。どんな事、どんな課題に対しても躊躇なくアタックすることは、何事においてもまずは必要な条件ですね。

 次に浮かび上がる人物は、熱心な行動だけでなく、課題を見つけ、その達成、実現に着々と行動していくタイプですね。理性的に課題を捉え、その実現にトライアンドエラーを繰り返しながら、挑んでいく姿は美しささえ感じます。たとえそのチャレンジが失敗に終わっても、失敗した者にしか得られない大きな成果を得ることでしょうね。

 さらには、自身の底力を鍛えるために、日夜飽きることなく技術の習得、知識の集積に努める人物も貴重です。満を持して力を蓄え、ここぞという場面で、突如大きな力を発揮することは、実にカッコいいのではないでしょうか。

 どんな風であっても、自身の持てる力を、強みを、武器として常に強化に努めることが大事です。弱点を強化するのでは、戦いには勝てません。社会人になったら弱点の強化よりも強みの強化をすることです。勝ち目のある戦いをしていきましょう。弱点はいくら強化しても強くできるレベルはしれたものです。強い人には勝てません。勝てない戦いはしてはいけません。

 いずれにしても、パワフルに、失敗を恐れず、長期戦の構えで自身の強化に努めることです。きっと華は開くでしょう。

2021年9月21日

■本コラムを執筆したのは

株式会社ソフテス 取締役会長 鈴木忠雄
名古屋工業大学経営工学科を卒業後、川崎重工業(株)に入社。1972年にヤマハ発動機(株)へ移り、技術管理部長や舟艇事業部長を歴任。1997年に(株)ソフテス設立に参画し、2000年より代表取締役社長、のちに会長に就任。著書『経営改革のためのERP導入』で「ユーザダイレクト方式」を提唱し、経営・業務に根差したデータ活用の重要性を説き、企業経営の未来を見据えた活動を続けている。

■本コラムを執筆したのは

株式会社 ソフテス 取締役会長 鈴木忠雄

名古屋工業大学経営工学科を卒業後、川崎重工業(株)に入社。1972年にヤマハ発動機(株)へ移り、技術管理部長や舟艇事業部長を歴任。1997年に(株)ソフテス設立に参画し、2000年より代表取締役社長、のちに会長に就任。著書『経営改革のためのERP導入』で「ユーザダイレクト方式」を提唱し、経営・業務に根差したデータ活用の重要性を説き、企業経営の未来を見据えた活動を続けている。