どうでもいいこと

Column No.10

 どうでもいいことですが、「意識」とは何だろう、どういうことだろうと考えたことはありませんか?昨日のテレビ番組で「意識」について研究されていることを放送していました。私も高校生の頃自分とは何だろう、意識ってなんだろうということをすごく考えた時期がありましたが、その時には答えは見つかりませんでした。(今も見つけていませんが)考えすぎて頭が可笑しくなりそうになったので止めました。優秀な研究者がライフワークとして「意識」について真剣に研究していることを聞いてびっくりしました。これがロボットの機能として備わるようになると、人類はロボットに征服される日が近くなるのかも知れませんね。そうなるにはほんのちょっとした発見、きっかけで、そのメソッドが見つかった時じゃないかと思います。コンピュータシステムの機能は相当程度高度になって来ているので、きっかけさえあれば凄いスピードで事態が進行するだろうということは容易に想像できます。何の根拠もありませんが。

 何かを知りたいとき、疑問に思ったとき、それを真剣に考え、調べているとある瞬間その全貌がイメージとして突然頭の中でドカーンと結実するという経験はありませんか? 10年以上前のことになりますが、人間ドックへ入って検査結果をもらって診察を受けたのですが、どうもその結果に納得がいかなくて、ネットでいろいろ調べてみました。最初は病名も部位の名称も分からず的確なサイトも見つかりませんでしたが、調べていくうちに用語も病名も正確に分かるようになり、発見するサイトもリアリティ溢れるものなってきました。三日間いろいろな側面の情報をむきになって調べました。三日目の夕方、同じようにネットで調べていたら、突然頭に稲妻が走ったような現象が起こり、それまで調べていたことが、一つのまとまった事柄としてイメージが合体しました。えー?頭の中で何が起こったんだろう。びっくりです。結果はやっぱり病院の診断はおかしい、ちゃんとした手を打たなければいけないと確信しました。

 これほど極端なイメージの結実の例は、自分でもこれ一つですが、より小規模な事例や、長時間の経過をへた上での例は、いくつもあります。例えば、企業経営とは何だ、SAP ERPとは、SAP S/4HANAとは?人材育成、リーダシップ、そのキーファクターは何だろう?知りたいことは山ほどあります。ひらめきはそうは簡単に起こりません。

  • ① 分かろうとする強い思い
  • ② 多種多様な情報の収集
  • ③ 諦めないしつこさ

 10年かかろうと、20年かかろうと止めないことです。

 それにしても、すごいなあと思うのは、物理学者や数学者、グーグルやフェイスブックを立ち上げた若者たち、そうした偉人たちの思考法ですね。すごいな~と思います。

2016年12月1日

■本コラムを執筆したのは

株式会社ソフテス 取締役会長 鈴木忠雄
名古屋工業大学経営工学科を卒業後、川崎重工業(株)に入社。1972年にヤマハ発動機(株)へ移り、技術管理部長や舟艇事業部長を歴任。1997年に(株)ソフテス設立に参画し、2000年より代表取締役社長、のちに会長に就任。著書『経営改革のためのERP導入』で「ユーザダイレクト方式」を提唱し、経営・業務に根差したデータ活用の重要性を説き、企業経営の未来を見据えた活動を続けている。

■本コラムを執筆したのは

株式会社 ソフテス 取締役会長 鈴木忠雄

名古屋工業大学経営工学科を卒業後、川崎重工業(株)に入社。1972年にヤマハ発動機(株)へ移り、技術管理部長や舟艇事業部長を歴任。1997年に(株)ソフテス設立に参画し、2000年より代表取締役社長、のちに会長に就任。著書『経営改革のためのERP導入』で「ユーザダイレクト方式」を提唱し、経営・業務に根差したデータ活用の重要性を説き、企業経営の未来を見据えた活動を続けている。