5人のプロジェクト中核メンバー構成により、スキルトランスファーが浸透。 経営スピードを上げるための「1fact,1place」を実現。
パソコンの企画・開発・生産・販売・保守サービスを一貫して行う日本最大のパソコン生産販売会社、NECパーソナルプロダクツは、国際的な競争を勝ち抜くための経営革新の一環として、「VCM・バリューチェーンマネージメント」と銘打った世界最速のビジネスプロセスのシステム基盤を確立。その中核ソリューションとしてSAP ERPを採用。大規模プロジェクト、会社統合という想定外の出来事の中でも、プロジェクトメンバー全員が一丸となり、ほぼ計画どおりの期間とコストにてプロジェクトを完遂した。

経営企画部(兼IT戦略部) グループマネージャー
若月 新一 様

なぜ、以前のシステムから新しいシステムにリニューアルすることになったのですか?
以前は22個のレガシーシステムが動いていました。例えば、極論すると22種類のマスタが必要で、22種類とはいかないまでも複数の在庫データがあったのです。パソコン事業は変化も激しく、かつ全ての面でスピードが重要です。そのためにはまず、事実を正確かつ迅速に捉えることが大前提になります。
TCO削減やシステム開発リードタイム短縮などもありますが、最大の狙いは、経営スピードを上げるための 1 fact, 1 place、つまり事実の共有を実現することです。
SAP ERPを導入して改善したことはどんなことですか?
本当に1 fact 1 placeが出来ました。普通にSAP ERPを導入して、普通に稼動させていれば実現できることでしょうが、このプロジェクトを通して、そのことが持つ意味と難しさを実感しました。結果として、棚卸改善などにも大きく貢献しました。
また、曖昧な表現になってしまいますが、SAP ERPとは、「躾」みたいなものだと思います。躾が出来ていないと不始末や後始末が増えます。そういうことが減ってきました。
ソフテスがパートナーで良かったことは何ですか?
結果として、「安かろう、悪かろう」にはならず、短い期間で稼動まで到達し、それなりの成果も出ました。これは、プロジェクトに関わったメンバー全員の力が結集したからだと思っています。プロジェクト全体の中でのソステスの役割が明確になっていました。ともすると、発注側は何でもコンサルに頼りたくなると思います。自分たちが大金を払って使っていくシステムの開発を「丸投げ」して、失敗している事例を良く見かけますが、ソステスは「安易な丸受け」を絶対にしてくれませんからね。
導入時の問題と改善方法を教えてください。
当社規模の導入になると、それなりのメンバー数と期間が必要になります。SAP ERP導入はユーザー部門主体で、と言われますが、ユーザー部門のキーマンが一年近く専任で参画するのは困難です。やはり、情報システム部門が主体にならざるを得ないのが実態です。情報システム部門がユーザー部門の視点にたってやるしかありません。これが結構難しいことですが、このプロジェクトはそのあたりが上手くいったと思っています。最初からあまりメンバーを広げず、プロジェクトのコアとなる5人組を作ったのが成功の一因となったと思っています。5人組には本当に感謝しています。
今後はどんなシステムづくりをしていきたいですか?
今は、「経営DASHBOARD」にのめり込んでいます。単なる財務月報みたいなものではなくて、日常の業務のPDCAを行うためのものです。SAP ERP稼動後にリリースして改良を続けています。これは、今、流行のコックピットみたいにメータが動いたりするような、おしゃれなシステムではありませんが、使ってもらいながら成長させていきたいと思っています。
今後、SAP ERPを導入する企業にアドバイスをお願いします。
普通にSAP ERPを入れると、業務に躾ができます。BPRとか、Object思考とか、成果物マネジメントとか、そういうものも当然大事ですが、流行の横文字の格好良い言葉に踊らされることなく、SAP ERPを普通に入れて、普通に使って見てください。もう一言付け加えるとしたら、「船頭を沢山作らないこと」です。
注:所属部署・役職・製品名称等は取材当時のものです。










