世界100カ国以上で高い支持を受ける歯科医療総合メーカー、株式会社ジーシー。その関連企業で、GCグループ各社のITシステム開発と運用、および歯科業界用システムの開発を担う株式会社ジーシーデータランドは、SAP ERPの5つのモジュール(FI,CO,SD,MM,PP)のビックバン導入を経て、1999年から本稼動した。

株式会社ジーシーデータランド
ERPセクション マネージャー
福島 康則 様
ビッグバン導入により、在庫や発送の課題を大幅に改善。
本稼動後も価値を生み出しながら、確実な運用が可能に。
SAP ERP導入時のソフテスの仕事ぶりや、導入効果はいかがですか?
ソフテスが元ヤマハ発動機のSAP ERP導入に携わった実務経験者で、製造関係を熟知している事と、コストが格段に安い事から、SAP ERPの導入をお願いしました。5モジュールのビッグバン導入というかなり大掛かりなプロジェクトでしたが、ソフテスの支援を受けながら、短期間・低コストで精度の高い仕事ができたという実感を持っています。
その結果、弊社が取り組んでいた在庫や発送の課題を大幅に改善し、「第4回日経コンピュータ 情報システム大賞」でグランプリを受賞しました。SAP ERPの導入によってさまざまな業務改革が実現しましたが、今思えばソフテスのバックアップを受けながら「ユーザダイレクト方式」で導入したことが、実は私たちにとって大きな価値を持っていたのだと思います。
「ユーザダイレクト方式」で得られた価値とは、具体的にどのようなものでしょうか。
ソフテス独自のこの導入手法によって、パワーユーザが持つべき知識やスキルを確実に身につけることができたのです。「システムの不具合により稼働開始を延期」というようなニュースをよく耳にしますが、その一部はパワーユーザの力量次第で避けられた事態なのだろうな、と思いながら聞いています。導入時のスキル習得が、運用段階で活きているんですよね。日々の運用だけでなく、アップグレードなどの節目でも、パワーユーザの力量が質・時間・コストのすべてに反映されると考えています。10年以上も大きなトラブルを経験せず、価値を生みだしながらしっかり運用できている背景には、間違いなくパワーユーザ自身の知識とスキルがあるのです。
昨年、ジーシー様からパワーユーザの再教育についてご相談いただき、ワークショップを実施させていただきましたがいかがでしたか?
組織は生き物ですから10年経てば大きく変わります。異動や定年退職でキーマンを失うこともあります。知識とスキルを維持するために、手遅れにならないよう先手を打つという意味でお願いしました。
ソフテスのコンサルタントに週に1回のペースで足を運んでもらい、各モジュールの新任パワーユーザ6名が集中して教育を受けました。新任パワーユーザは、自分の業務範囲は分かるのですが、SAPの機能として、そもそもなぜそのような操作をするのか、といったところを理解していなかったんです。ワークショップでは、基本的な操作の意図が理解できたようですね。標準画面からのマスタ設定や購買発注~支払、受注登録~出荷・請求処理までをほぼマンツーマンでトレーニングしていただきました。結果として、新規取引先を想定し、新しい品目の仕入から出荷・請求までの一連の業務を一人で操作できるようになりました。
今後SAP ERPを導入する企業へ、アドバイスをお願いします。
業務を良く知っていて、PCが少し分かる積極的な人をパワーユーザにすべきです。また、SAP ERPの仕組みや機能はソフテスに学び、自社の業務プロセスはパワーユーザが見直し、改善しながらパッケージを上手に使うことが大切です。ソフテスの導入手法ですと、確実にユーザ側に運用スキルが残ります。自分たちで問題解決方法を考えられるようになるんですよ。そのような導入手法を行う会社は、今のところソフテスだけだと思っています。
最後に、ソフテスへのご要望をお聞かせください。
ソフテスという会社をひと言で表すなら、B型一家の技術屋集団。付き合えば付き合うほど奥の深さを感じますし、私たちもまだその底が見えていないのかもしれません。
ソフテスに一つ注文するとしたら、パワーユーザに世代交代があるように、コンサルタントにも世代交代はあるはずです。長期にわたってベテランのコンサルタントにサポートしてもらえる安心感はありがたいのですが、そろそろソフテスの未来像も見せてもらいたいと感じています。そういった意味では、SAP ERPの導入時、弊社とソフテス双方の担当者世代が同じだったことも成功要因なのではないかと思っています。去年ソフテスは組織改変されましたし、若い力で今後の支援範囲を広げていく姿勢を頼もしく感じています。今後もますます期待しています。
注:所属部署・役職・製品名称等は取材当時のものです。

株式会社ジーシーアイコミュニケーションズ
代表取締役社長
石井 規 様
プロジェクトチーム、情報システム部、ソフテスによる三位一体の開発。
SAP ERPのスキルが社内に浸透し、業務改革を実現。
ERP導入を検討したきっかけは、何でしたか?
1996年頃に当時使用していたシステムが老朽化していたのですが、ちょうど2000年問題が聞こえ始めてきた時期でもありました。その対策費だけでかなりの費用がかかることがわかり、ERPパッケージの検討が浮上しました。改めて社内を見直すと、それぞれの部署が個々に導入したシステムを使用しており、全社の決算資料を作るためには煩わしい作業がありましたし、部門部署の予算を計るための数字をリアルタイムで見ることができなかった。そういった事がきっかけで、急速に検討が進みました。
導入パートナーに、ソフテスを選んだ理由は何ですか?
ソフテスはSAP社から、「会社の規模は小さいけれど、経験が豊富」ということで紹介されました。正直不安はありましたが、大手サービス会社で実績のないところが、大勢の人数を投入して導入するよりは、ヤマハ発動機での実績があるソフテスの方がよいと思いました。当時少なかった生産管理の実績もありましたしね。それから、やはり大きいのはコストですね。大手ベンダーの半額近い開発費でした。そんな値段でできるベンダーは、当時いなかったんです。2000年問題があったので、どうしても1999年10月までにカットオーバーを確約してもらわなければいけなかった。ソフテスは費用、納期両方をクリアできたので、お願いしました。
導入時の問題と、改善方法を教えて下さい。
各部門のメンバーが、業務と兼任する形でプロジェクトに参加していたのですが、やはり各部門から不平や不満がでるんです。でてきた問題については、経営陣も含めて何度も話し合いました。一番心配していたのが、レガシーシステムを移行することだったのですが、部門ごとにばらばらのデータをどのように移行するかを検討するプロジェクトを、稼動半年前に作りました。移行に際しては、その分野のエキスパートにコンサルティングをお願いしました。
歴史が長い会社は、業務フローが複雑になっています。そこを一度整理し、一番シンプルな仕事の方法を整理したり、無駄を排除するなど業務改善をやっておいた方が良いと思います。臨機応変に即決し対応していくソフテスのような導入手法が、理想的なSAP ERPの導入手法ではないかと思います。
SAP ERPを導入して、どのような点が改善されましたか?
情報システム部の負担が減りました。従来のシステムですと、帳票を作成する時に多くの工数がかかりましたが、今はエンドユーザがクエリで取り出せるようになったので、手間が減りました。またバックヤード作業がなくなった事も、非常に大きな改善点です。
※以下はその他の改善点
| 項目 | SAP ERP導入による変化 |
|---|---|
| 在庫 | 半減 |
| 品切れ率 | 10分の1まで減少 |
| 欠品時納期回答 | 2日後 ⇒ リアルタイム |
| 営業から製造への問い合わせ | 毎日数十件 ⇒ 0 |
| 誤出荷 | 0.2% ⇒ 0.02% |
| 受注生産品リードタイム | 受注後18日 ⇒ 6日 |
| トレーサビリティ管理 | リアルタイム実現 |
| 月次決算 締め後 | 10日 ⇒ 3.5日 |
| 試算表 | 毎日締め後 ⇒ リアルタイム |
| 経費の予実管理 | 毎月1回 ⇒ リアルタイム |
| 売上高の把握 | 毎デイリーバッチ処理 ⇒ リアルタイム |
ソフテスに対して、どのような印象をお持ちですか?
お世辞ではなく、SAP ERPに関して一番プロフェッショナルだなと思いました。経験が長いので、SAP ERPの隅々までわかっていらっしゃって、我々がやりたい業務に対して、どのパラメータに設定するかという事をよく知っている。最良の設定方法を知っているので、無駄がないんです。1人のコンサルタントが複数のモジュールを熟知した上で設定していますしね。
またソフテスのコンサルタントは、現場の業務知識も豊富で、改善すべき工程を指摘し、その都度シンプルかつ最良の改善案を提案してくれたんです。現場での業務についての知識レベルが高く、SAP ERPの経験も豊富という両面を兼ね備えているのがソフテスの強みだと思います。おかげでプロジェクトもスムーズに進行しましたし、社内にもSAP ERPのスキルを浸透させることができました。また並行して、業務改革を実現する事もできました。これが本当のベストプラクティスだと思います。
注:所属部署・役職・製品名称等は取材当時のものです。










