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ソフテスコラム

第89回「発想法」

 

熊本地方に大きな地震が発生し、多くの方々が深刻な被害を受けられました。お見舞い申し上げます。生活の中や、こうした災害の対策においても、あるいは仕事関連でも、身の回りには様々な難題が発生します。そんな難題を解決するには、手当り次第に手を打って対応することも時には効果を発揮するでしょう。

 

しかしながら、いろいろな手段を尽くしても良い答えが見つからない。そんな場合には、何らかの解決手法を活用して答えを見つけ出したいものです。そんなことで、問題解決手法をいろいろ調べてみました。ブレインストーミング法とかKJ法とか有名なものをはじめとして、何十という問題解決手法が見つかりました。変わった手法ですが、こんな経験もしました。サンフランシスコのスタンフォードリサーチの研究所でいろいろな分野の研究者たちと一緒にやってみたのが、手法の名称は分かりませんが、床に全員が寝転がって、ゆったりしたBGMを流し、部屋を暗くして思いにふける。これを2時間ごとに繰り返すといった方法です。3日間ほど費やしましたが、睡魔に襲われたこと以外これといった成果は得られませんでした。

 

成果を得た手法が、KJ法です。ある重要な事業戦略上の大きな課題について、企画屋、技術屋、事務屋、製造屋、管理者など10名が一堂に会して挑戦しました。課題の解決に関すること何でも気づいたことをポストイットにどんどん書いていく。ある程度書いたところで5項目くらいに分類分けし、課題ごとにまたポストイットにアイデアを書いていく。これを毎週1回開催し、ポストイットの数が1万件になるまで、続けました。その結果若い中心人物にひらめきが生じ、長期施策のアイデアが浮かびあがり30年来の課題が一挙に解決に導かれました。このプロジェクトで副次的な発見がありました。個人個人の発想力の差、思考の柔軟性の差がはっきり出ました。組織上の上位者ほど発想力がなく、若者から斬新なアイデアが湯水のごとく湧いて出ました。やっぱり若さは素晴らしいですね。

 

もう一つ、最近私が好んでやる方法は、あったらいいな~法です。数々の取り巻く制約条件を無視して、○○だったら良いなあと考える方法です。問題対策などを考えるときには、どうしても回避できない制約条件を考えてしまい、貧弱なアイデアしか出ないという問題に直面します。制約条件を意識しないようにして、あったらいいなあと思うことを自由に発言してみることです。日頃問題だ、問題だと連呼する人が、素晴らしいアイデアを出したりします。やってみる価値がありそうです。

いずれにせよ、どんな手法でやろうとも、“考えよう!”、“解決しよう!”と、“何とかしなきゃ!”という強い意志、意欲がないとアイデアは湧いてきません。これが発想に必要な条件です。他から言われて受け身でいる限り良い答えは出てきません。自分の内の課題意識(内圧)を高めることが肝要です。また、行き詰まったときには、一息入れてトイレやお風呂に入ってリラックスすることです。不思議なことにいろいろなアイデアが湧いてきます。

 

2016年6月1日 株式会社ソフテス 取締役会長 鈴木 忠雄

 

 

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