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ソフテスコラム

第85回「IoTの出番です。」

 

想像してみてください。あなたの生活のパターンと癖と好みを学習し、会社から帰宅すると今日の気分に応じた湯加減にお風呂が準備されていて、お風呂を出ると好物テンコ盛りの食事が食卓に並んでいます。食卓に座ると愛妻ロボットが熱燗の日本酒をお酌してくれます。奥さま以上のサービスをしてくれるロボットやホームシステムが住宅の標準設備として当たり前になってきました。空を見上げると小気味の良い羽音でAmazonやヤマト運輸のドローンが商品の宅配に飛び交っています。また、今月から自動運転車限定の運転免許証なら15才以上の誰でも無試験で交付されるようになりました。顔認証で始動するのでキーも免許証も必要なくなり便利になりました。TPPに対応することを目的に国家プロジェクトとして進められてきたIoT稲作農場システム完成し、全国の農業法人に展開することになりました。こんな日ももうすぐそこまで来ています。

 

 

このような社会を目指して、今まさに世界中でコンピュータとネットワークをフルに活用した産業革命が起きつつあります。ドイツでは2011年国家プロジェクトとしてIndustrie4.0(第4次産業革命)が始動しました。これは工場や企業が大掛かりに連携して生産システムやサービスの自動化を計り、産業を効率化しようとするものです。コンセプトの違いはありますが、こうした動きはドイツだけでなくアメリカや日本でも取り組みが始まっています。今までのコンピュータシステムとどう違うのでしょうか?まず大量のデータを収集すること。その上でこれを分析・解析し、自律的にコンピュータが動作を決定し、物の動きを制御することです。簡単に言えば、従来のコンピュータシステムで行われていることの一段階も、二段階も上位のデータ処理と制御をすることです。多数のセンサーや大規模なネットワークとの接続により大量のデータ取得し、処理をすることにより、現に起こっている事象の内容、性質をリアル・詳細に把握し制御する点が大きな特徴です。こうしたものが実現・普及すると複雑な仕事は残りますが、そうでない仕事は減少して、きっと職を失う人がどんと増えることが予想されます。心が痛みます。

 

 

一方でITの急速な発展とは係わりなく、日本の高齢化社会が現実になって来ております。街中で見る景色も高齢者の姿が濃くなってきております。比例して高齢者による悲惨な交通事故が新聞紙上で毎日のように報じられています。歩道を走る、高速道路を逆走する、商店に突っ込むなどあきれ返るような内容に満ちております。認知症の恐れがある人の自動車運転免許の更新は制限される制度は有りますが焼け石に水です。認知症でなくとも運転能力、集中力、判断力は歳とともに明らかに低下します。え?あの人が運転?何が起こっても不思議でない風情の人が運転している姿は毎日のように見受けます。小手先の免許更新制度の改革では対応できません。自動車運転免許は70歳までとする。免許の返上に対応しバスやタクシーを簡便に利用できるように公共交通手段の整備を進める。安全な社会を確立するためには、その代償としての公共交通機関の整備運用費用を国民は負担すべきでしょう。それでも免許が必要という人には、自動運転車限定免許にすることがIT時代に相応しいですね。IoTの出番です。

今年もあと四日間最後の締めに頑張りましょう。来年も良い年であることを願うと同時に皆様方のご健勝心よりお祈りします。

 

2015年12月28日 株式会社ソフテス 取締役会長 鈴木忠雄

 

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