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ソフテスコラム

第103回「プロとアマ」

平成30年は、西日本を中心に中部地方や北海道など日本の広い範囲に渡り、豪雨が大きな被害をもたらしました。それに呼応するかのように日本全国で猛暑の日が続きました。35度から40度を超える猛暑が襲い、住みづらい日々が続きました。そんな中、突然行方不明になって3日もたった2歳の男の子を、ボランティアの男性が捜索に参加し、ものの半時間で発見しました。それまでの経験で男の子はきっと坂道を登って行ったに違いないと考え、捜索のエリアから一人外れて捜索し男の子を発見しました。まさにプロフェッショナルの真価を見せられました。

 

給料を貰って仕事をしてるのだからプロでしょうとよく言われますが、報酬を得ていればプロというわけではありません。プロの真髄はどこにあるのでしょうか?プロフェショナルを定義する2つの要素があります。そのうちの第一の要素は、“定石(じょうせき)”を知っていること、またそれを実行することができることです。“定石”は囲碁の言葉です。対戦相手が打った一目に対して、自分の打つ次の一目はどこが最適かと考えるとき、アマチュアなら5手先まで読めれば凄いと言われますが、プロ棋士なら30手、50手先までは定石として既に知っており、勝負はその先からの読みとなります。アマがプロには勝てないのはそこにあります。囲碁に強くなるにはともかく定石をたくさん覚えることです。

 

既にお分かりのことと思いますが、このことは将棋でもチェスでも同じです。ゴルフでも、サッカーでも、調理でも、店舗管理でも、営業でも、システム開発でも、プロジェクトマネージメントでも同じです。定石を学び、経験し、実践しどこまで定石を積み上げているかによって、プロとアマの違いが生まれます。男の子を短時間に発見できたのは、その分野の経験をし忘れることなく実践されたことです。そうした子供の行動の特異性を知らないことにはこうした成果は得られなかったと思います。就業して1ヶ月でマスターできる仕事、就業して5年で一人前になる仕事では習得する定石の多さ、深みは圧倒的に異なります。5年で一人前になれる仕事でも、多くの努力、経験をしないことには成果は限られます。

 

プロフェショナルを定義づける二つ目の要素は、プロは結果のみで勝負することです。エクスキューズ(言い訳)はしないことです。アマチュアゴルファーは、今日は雨だったから、夕べは飲みすぎたから、クラブを変えたから、今日は仲間が悪かったからなどなど思いっきり言い訳をします。プロの目指すことは結果だけです。プロの棋士も、プロスポーツ選手も、漁師も、飛行機の操縦士も、銀行員も、芸人も、アナウンサーもプロならエクスキューズしません。真剣勝負です。

 

真のプロフェッショナルは、定石をマスターしており、エクスキューズせず結果で勝負します。これぞプロフェッショナルです。プロになり切るのはしんどいですね。どうしてもエクスキューズしたくなりますね。

 

2018年8月21日 株式会社ソフテス 取締役会長 鈴木 忠雄

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