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ソフテスコラム

第100回「サシバ」

さくらの爽やかな風情も鮮やかな新緑に置き換わり世は生命の息吹にあふれています。休日を利用して久しぶりに孫の顔を見に栃木まで足を延ばしました。東北地方のお隣ということもあって、浜松よりはやや涼しい印象でした。その栃木にサシバの繁殖地があるとかで、興味本位で見に出かけました。サシバと聞いてもどんな鳥なのかピンときません。Webで調べてみると4月ごろに南の国から渡って来て10月ころに南へかえっていく渡り鳥で、鷲(ワシ)や鳶(トビ)、鷹(タカ)、隼(ハヤブサ)などの猛禽類の一種で鷹の仲間。翼長はカラスより大きくてトンビより小ぶりとか。

 

宇都宮から20kmほど東に茂木町という山村がありますがそこがサシバの繁殖地とのことです。繁殖地ということで営巣の姿と大空を滑空する雄姿を期待して出かけましたが、なかなかその姿を確認することはできません。山裾を縫うように流れる幾筋もの川とそれに沿って開ける稲田が連なりまさに絵に描いたような里山の風景です。そこには蛙や蛇、蜥蜴など豊かな食の環境が用意されています。そんなのどかな風景の中をのんびり道草を食いながら散策して回り、サシバに遭遇することを期待しましたが、目に留まるのは烏(カラス)や雀(スズメ)ばかり、サシバはとんと見つかりません。それでもサシバかトンビかの区別はつきませんでしたが、1、2度空高く舞う姿を捉えることができました。サシバは見つからなくとも、久しぶりに緑豊かな里山を散策し、ゆったりした時を過ごせたことは何事にも代えがたいひと時でした。

 

こうした非日常的なことを、むきになって取り組むことは、日頃使わない筋肉や神経を使ってさせて行動することによって、日頃の仕事や人間関係などの煩わしさから解放され、ストレスフリーの穏やかな気持ちになれます。また、これは自分だけかも知れませんが、非日常な体験により精神が解放される機会には、日頃考えていて良い解がなかなか見つからなかったことについても、素晴らしい解があふれるように湧いてくるという経験を何度も体験しております。精神の解放は貴重ですね。

 

それにしてもゴールデンウイークの東京駅は狂気じみていましたね。東海道新幹線が1時間ほど遅れただけで、コンコースからホームまで人があふれかえっていました。どうしてこんなに東京に人が集まってしまうのでしょうか。官公庁、企業、大学などが一極集中し人が集まってしまうのでしょうね。ITの機能・能力は大変な進化を遂げています。仕事や教育などあらゆる活動は遠隔地においても不自由なく自在に推進することができるようになりました。ITを有効に活用してそれぞれが住みたい地域にちらばり快適に過ごすことができる社会がめざすべき日本の姿ではないでしょうか。

 

2018年5月9日 株式会社ソフテス 取締役会長 鈴木 忠雄

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