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第32回:「猛暑」

 また暑い夏がやってきました。例年のごとく蝉しぐれには参っていますが、この騒々しさも朝10時になるとピタッと止み、突然の静寂がやってきます。朝のひと時、思いっきり鳴かせてもらったので静けさをお返ししますと言っているようで、蝉ながら健気な話です。
 このコラムも掲載をはじめて32回目になります。最近、「見ていますよ。」というお声をかけていただく機会が多く、気の利いたことを書かなきゃと緊張感が増してきました。

 このお盆休み中に、来春新社会人になる予定の有名大学の若者と、これからの進路についてお話をする機会がありました。大学生がその年齢で自分の進むべき道、進路を決めようともんもんとする姿を強く印象づけられました。若い社会人や高校生も、将来の自分の姿や進路を何とか決めようとする傾向が強いように思います。こうした傾向は、本人よりも教師や親が決めさせたがっている場合が多いようです。しかし、社会での経験が全くないため、進路を決定するだけの情報も経験も持たず、ほとんど不可能です。

 何十年かの社会的な経験を経て、一部の人のみが運よく自分の進むべき最適な道を見つけることができます。そのほかの大多数の人は、見つけられないままというのが現実の姿です。焦らず、目の前の仕事に思いっきり打ちこむことが唯一の道だと思います。
 進路のことを考える場合にアドバイスしていることは、30歳までは目の前の仕事、できれば一流の仕事で、管理的な仕事(虚業)よりも実業にとことん取り組み、仕事の厳しさを徹底して経験し、鍛えられること。このような経験が自身の能力を発掘すると同時に、自身の強み、弱みを自覚させてくれること。また、世の中の仕事の広がりや仕事の存在、その内容について理解し考えることにより、ライフワークを発見できる可能性を飛躍的に向上させること。それでも若い時代、30歳そこそこでライフワークに携われることは決して容易ではないこと。
 こうした進路の話において問題になることは、自分がやりたいことと、自分ができることを勘違いしているケースが多いことです。自分がやりたいこと、すなわち目指すことですが、これが自身にとって得意ではないというケースが多々あります。こうしたケースでは、早くこのことを気付かせ、割り切って得意な仕事に徹するよう導くことが肝要です。

 ワールドカップのドラマは、大変興味を沸き立たせてくれました。この余韻でもってJリーグも楽しもうと勝手に決めていましたが、ジュビロ磐田は8月15日まで3敗3分で勝ちなし、2部リーグ入替えの候補にまたノミネートされそう・・・楽しめません。何かが間違っているのです。早く気付こう!


                                                         2010年 8月 鈴木

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